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うちの愛猫が最近なんか変… こんな症状が出ているとストレスが原因かも…

猫のストレスって何?

ストレスとは「不快な刺激(ストレッサー)によって生じる生体反応のうち、

刺激の種類に関係なく生じる心身の反応」です。

例えば、騒音を聞いて耳が聴こえづらくなった場合は、

「刺激の種類(=音)に関係して生じる反応(=難聴)」なので、

ストレスではありません。

一方、騒音によって血圧が上がった場合、この「血圧の上昇」は

刺激の種類に関係なく生じる反応につき、ストレスです。

ストレスが身体に与える影響は?

ストレスは、ホルモンの分泌や自律神経のバランスを狂わせます。ホルモンも自律神経も体の秩序をつかさどるとても重要なもの。それが狂うと、血圧が上がったり、免疫機能が低下したり、脳神経が壊れたりします。

その結果、さまざまな病気や行動異常が現れ、持病がある場合は悪化してしまうこともあるのです。

まれにストレスが原因でハゲてしまう場合もあります。

ストレスを感じているサインは?

猫は言葉を話せません。だから、猫がストレスを感じているサインに飼い主が気付くことが必要です。具体的に、猫がストレスを感じているサインには、次のようなものがあります。

A、行動の変化

・食欲が減っている

・トイレ以外で排泄する

・毛づくろいが増えた

・意味も無くよく鳴いている

・よく威嚇してくる

・爪をやする行動が増えた

・よく震える

B、表情や姿勢の変化

・目を大きく開けている

・瞳孔が大きく開いている

・ひげを後方に倒している

・歯をむいている

・しっぽや背中の毛が逆立っている

・耳を倒している

・しゃがみこみ、頭をさげている

C、身体症状

・血便が出ることがある

・下痢や便秘によくなる

・頻尿になっている

ストレスの原因は?

ストレスの原因や、ストレスがたまる程度には個体差がありますが、主に次の事柄が猫のストレスの原因になります。

・騒音(人の声、工事の音、機械音など)

・香り(芳香剤、香水、アロマオイル、お香など)

・他の動物(新入りの猫など)

・トイレが汚れている

・えさや水が足りない、えさや水が古い

・ひとりになれる場所がない

・安心できる場所がない

・来客

・飼い主の撫で方が気に入らない

ストレスのない環境を作るには?

家の環境を見直す

愛猫に今、ストレスのサインがあってもなくても、次のうち満たせていない部分があれば改善し、猫にとってストレスフリーな環境づくりを目指しましょう。

A、音をなるべく控える

猫は大きな音が苦手。玄関のチャイムや電話の着信音は小さく設定しましょう。音楽やテレビの音も猫にとっては騒音。音を小さくする、時間を区切って鑑賞する、イヤフォンを使う等、なるべく猫を音で刺激しないことが大切です。

B、香りを抑える

人よりも鼻が良い猫。人にとって心地よい香りも、猫にとっては強すぎてストレスになります。芳香剤、お香、アロマオイルなど、香りのあるものは、猫がいる部屋では使わないでください。

香水や香り付きの柔軟剤の使用も控えること。消臭スプレーは無香料のものを選んでください

C、極力環境を変えない

猫は環境の変化を好みません。部屋の模様替え、食器やえさ、トイレの変更は、猫にとってストレスになります。なるべく変えないように心掛けましょう。

止むを得ず変える必要がある場合は、例えばえさなら、これまでのえさと新しいえさを混ぜて与え、少しずつ新しいえさの割合を増やしましょう。

部屋の模様替えをするなら、猫が慣れ親しんでいるクッションや毛布を置いて安心させる等、極力急激な変化にならないようにすることが必要です。

D、蛍光灯は使わない

蛍光灯を使った照明はありませんか?猫の目には蛍光灯がチカチカと点滅して見えます。それがストレスになる猫も。もし蛍光灯の照明があるなら、LEDなどに変更してください。

E、猫が嫌がる撫で方をしない

猫の体を撫でるときには、母猫が子猫を舐める時のように、毛並みにあわせて優しく撫でること。猫はお腹やしっぽ、足先を触られるのがあまり好きではありません。無理やり触らないでください。

F、睡眠を邪魔しない

寝ている猫は、そのままそっとしておいてください。撫でたり、声を掛けたりするとストレスになります。

G、大きな声を出さない

人の大きな声はストレスになります。大きな声を出さないようにしてください。

H、猫の要求を満たす

要求が満たされないことも、猫のストレスになります。要求を満たすことはストレス発散にも。次のポイントをきちんと満たしているか確認してみましょう。不足している部分があれば、改善してください。

・えさや水は足りているか

室温は適温か

安心できる寝床はあるか

安心できる隠れ場所はあるか

十分な部屋の広さがあるか※人や他の猫と距離が取れる広さが必要です。

 具体的には、猫1匹につき10平方メートル(およそ6畳)以上

 の広さを確保してください。

・トイレは清潔か/数は足りているか

 ※多頭飼いの場合、おおよその目安として「匹数+1個」

  のトイレ数が必要です。

・適度な刺激があるか

 ※退屈もストレスの原因。景色が見えるようにする、えさを食べづらい器に

  入れるなどで、適度な刺激を与えて退屈しないようにすることが必要です。

・遊びは足りているか

・飼い主とのスキンシップが足りているか

I、外には絶対に出さないで

「室内に閉じ込めるからストレスがたまるのよ」と、猫を外に出そうとする方がいますが、それは間違っています。外は他の動物や車など、猫の生存を脅かすものが沢山。動物には命の危機が何よりのストレスになります。

もちろん、狭く不衛生な部屋に閉じ込めるようでは、室内飼いはストレスになります。でも、きちんとした環境を提供すれば、室内飼いであること自体が猫にとってストレスになることはありません。むしろ外よりもずっとストレスフリーな生活ができるのです。

猫が色んな不満・要求の為に夜鳴きをすることが多々ありますが、ストレス以外にも色んな原因があります。

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